皆さんは印鑑はどういうものをお持ちでしょうか。
材質はそれぞれありますし、それぞれ素晴らしいものもありますが、
印鑑の文字の彫刻は文字というより、芸術的な素晴らしさがありますね。
とくに篆書体の文字を更に印鑑にふさわしく整えられ、すべての文字が輪の枠に接続されている彫刻です。
この彫刻を彫るには10年の熟練技術が必要のようです。とても素人が彫れるものではありませんね。
それにしても、どうやってあの篆書体を体得したのでしょう。
めったにお目にかからない文字ではありますが、見事な字体ではありませんか。
一文字一文字に不思議な流れがあり、複雑にしてやわらかな味のある字ですね。
ぜひ私もあの字を会得してみたいと思っていますが、なかなか難しいですね。
でも篆書体も昔の甲骨文字に比べたらずっと整っているわけですからね。
甲骨文字が書記の篆書体になり、それを秦の始皇帝が篆書体の整備と統一をしてくれたおかげで、かなりよくなったわけです。
よいというより、大変素晴らしい芸術的にもなったわけですよね。
初期の篆書体は大きさもまちまちで、文章を書くといびつな行になってしまったようですが、
整備された篆書体は大きさも整備されて、美しくなりました。感謝ですね。
社印で篆書体を使っている場合が多いのはそのためでしょうね。
認印の場合は読みやすいことのほうが優先ですが、社印では格式高く優れた印鑑を表す篆書体が一番ふさわしいのでしょう。
社印に篆書体を利用する場合は、ベテランの彫刻職人に彫ってもらわないといけません。
なぜなら、篆書体は素人ではよしあし判断できないし、なにしろ字が間違っていても判断できないのです。
彫りを誤ってつなげる線が途切れても気付かないのです。ベテランの彫刻職人は貴重ですよね。